RYOKO's world according to her CATS

生まれ変わったら私の飼い猫になりたい!

自己啓発嫌いアラサー女がコーチングを受ける弁明1(いかに会社の研修が嫌だったか編)

こんにちは、マロンです。

先日、ボクの飼い主がこーちんぐを受けると言い出しました。

正しくは、コーチングと書くのだ、と飼い主が教えてくれました。


自己啓発もマニュアルも大嫌いだって、ずっと言ってたにゃん!
そーゆのは、イヌ派の人間が好む傾向にある、って習ったにゃん!

そこのところどう説明するつもりにゃん?



って、それとなく、飼い主に聞いてみたところ、


確かにそういう傾向もあるけどね、マロちゃん、
決してわたしはイヌ派じゃないわ、ネコが大好きよ、
そしてその中でも、マロンちゃんが一番大好きよ、
知ってるでしょ、ね、マロちゃん
だから、許してね、いいでしょ?



というから、一言、

にゃん

と返事をしておきました。


そしたら、それを「NOのにゃん」と受け取ったのか、
きちんと説明してくれました。

ボクの飼い主がボクに説明してくれた内容はとっても長かったです。
ボクは寝ていて聞いていませんが、ボクの灰色の脳みそは、実はテープレコーダでもあるのです。
なので、聞いた内容を、下に記しておきます。
ボクに話しかけているママなので、乱文悪しからず・・・





(以下、飼い主の弁明)

社会人になって、苦手だったもの。


そりゃ、たくさんありますの。
人並みにいろんな苦労もしましたの。
ご多分に漏れず、トイレでこっそり泣いた事もありますの。
仕事ってもの自体が合わないのかな、と悩んだこともありますの。


でもですね、苦手なものの筆頭に挙げるとすれば・・・
私にとって、それは「研修」だったんですの。
そりゃ、「仕事」じゃないって?


あぁ、思い出すのも辛い、朝から終電すぎまで締め切りに追われて、
息をつくのも忘れる程忙しかった入社1、2年目(2001年入社)。
私は入社当時、とある雑誌の編集部に所属していたんだわ。

仕事自体に慣れていなかった事はもちろん。
編集方針に疑問はあったけれど、それなりにやりがいもありましたのよ。
でも、呼吸する事を忘れるようでは、生きてはいけませんよね。
さすがに私も人間、とはいかなくても、一応、ほ乳類ですし・・・。
でも、今よりかなりまじめだったみたいですの。
さぼる事ができなかったんですのね。
さすが不況を切り抜けて内定を獲得した新入社員だわ(笑)。


で、このままでは死ぬ、と思った私がなんとか見つけ出した突破口・・・。



それが研修だったわけですの。


なんとか時間を作って、仕事には直接関係のない、プレゼンテーション研修や、
英会話研修など、直接の仕事とは関係ない研修に申し込んでは、数時間の息抜きしたものよ。
真面目なんだか、不真面目なんだか・・・。
いやいや、真面目ねw

まあ、そういった類いの研修は、当時のわたしにとって、
いわば息抜きであり精一杯の余暇であったわけ。
一年目は飲み会はおろか、きちんと会社以外で食事をとれたことがなかったなあ。
今から考えると、当時のわたし、かわいそうすぎるorz
ぎゅっと抱きしめてあげたいorz


本題から逸れてごめんね、マロン。
肝心の地獄の話をしていなかったわね。
そういった自主的に受けられる研修とは異なる「研修」があったのですよ。
それは、強制的に受けさせられます。
いろんな名前がつけられていたような気がしますが、記憶から抹消しようとしていた為、
うろ覚えです。
どんな内容かというとわたしなりに総称すると、
「モチベーションアップ研修」といえるようなもの・・・!?
言ってしまえば、自己啓発のニオイがする「研修」ですわ。

そうそう、思い出してみようとする思い出せるものね。
そもそも、入社前、内定時代から、そのようなものはあったのでした(汗)。
詳細は忘却の彼方なのだけれど、
今までの人生を振り返って、そこから自分の夢を作り上げ、
それが会社でどのように実現出来るか、といったことを、
4名くらいのグループになって、語り合う・・・みたいな感じかしら。
話していても具合が悪くなってきそうだわ。わたしにとっては、まさに地獄・・・


いきなり割り当てられたほぼ見知らぬ人に夢を語れと言われましたのです、このわたくしめが。


「・・・・・・?」



会社選びを失敗した?
あれほど悩んだあげくに決めた会社なのに・・・
こういう一面を、採用担当者、一切見せなかったじゃないの〜



夢はあやふやだからこそ、夢なんだ。
人には決して語らず、実現したときに誇るべきが夢なんだ。


そんな勝手で歪んだダンディズムとも呼べない代物が小さい頃から
私の中には巣食っていたようです。
両親に、小さい頃から大学生、そして就職活動の最中に至るまで、
「将来何になりたいの?」「あなたはどうしたいの?」と聞かれても、
決して答えてこなかったの。
母親に「有言実行」と何度も言われて、それに口答えするために、
似非論理的思考が発達してしまったのかもしれない。
うぅ、だから男にモテないのね(偽涙ぽろり)。

今更母親の言葉に反発するつもりは毛頭ありませんのよ。
まさに、おっしゃるとおり。
しかし、若かりし頃の私をひいき目にみると、そこには、
親の「医者か弁護士になって欲しい」という、よくある親の子に対する、
ひいては自分に返ってくるステイタス欲求をいかに存在すらしないものとし、あるいは無視し、
あるいはそこからいかに脱却しつつも、親を愕然とさせないか、ある程度の親の欲望を満たして
あげられるか、という子どもとしてのぎりぎりのバランス感覚もあったように思うのよね。
うんうん。そうに違いない。

しかし、それ以上に、わたしの個人的な特性として、自分の内側、
それも大切な部分を他人にさらけだすことへの生理的な抵抗感が強かったのかもしれないわ。
これは、日本の(少なくとも1977年生まれの私が育った)教育のせいもあるかもしれないですが、世代論、ナショナリズム論はあまり好まないので割愛っ。



入社後も、あった。そうそう、あった、あった。いや〜なやつが。
確か入社半年くらい経った頃。
そうだ、「振り返り研修」とかいったわね、アレ。
これも、4名くらいのグループになる。
そして、うーんと確か・・・
そうそう、人生とともに、入社後の、嬉しかった事、達成した事、辛かった事、
みたいなことを書き出して、自分の成功体験を擬似的に作り上げてグループ全員に発表する、
というような・・・。

入社半年目と言えば、辛い事ばかりの時期。
会社を辞めたい、やっていく自信がない、そういった思いが同期の間では
新人型インフルエンザかのごとく蔓延しているものです。
そんなタイミングで、ちっちゃなことでもいいから成功体験を見つけて、そこに意味付けして、
明日からのモチベーションアップにしちゃおう、しかも共有しちゃうから、
それは「約束」だよ〜、
「公約」だよ〜、
だから辞めずにがんばれがんばれ〜、
働け働け〜。
なんて。

会社側の趣旨が丸見えの研修を強制的に受けさせられる訳です。
ここまで嫌だ嫌だという雰囲気を醸し出していたわたしも、当時、辛かったんでしょうね。
思わず、話してしまったの。
当時、小さな担当記事を持っていたのだけれど、



「担当記事が一度も白紙にならずに毎週発売されていることが私の些細なうれしいことです」



それしかなかった、みたいな(涙)

あ〜あっ、言っちゃった。



話したとたんに、激しい後悔。
言わなきゃ良かった・・・



そして、今度は、激しい驚きが襲ってきたの。


あれれ?
もしかして、みんな、すっきりした顔をしている?
よくよく落ち着いてまわりを見回してみると、話しながら泣いている人も・・・。


「やっぱり明日からがんばる」的な発言があちらこちらから聞こえてくるわけです。
うぅ、幻聴であってくれ!


そんな私のネガティブまっしぐらな願いは虚しく、
多くの同期が、新たに見いだした小さな成功体験に自信を見いだし、
さらにはその成功を大きくすることに夢抱いて、目を輝かせている。

さっきまで、みんな、魚の目のようにうつろだったのに・・・。



正直言って、私はそれを怖いと思ったのでした。
新興宗教とはこういうものなのか?とすら思ったのでした。
その場で宗教うんぬんはさすがにいえなかったのですが、
休憩時間に気心が知れそうな同期を見つけて、思わず
「この研修、怖い」
と漏らしてしまいました。
そしたら、
「人に言う程の事じゃないし、俺、嘘言って、適当にごまかした」
だって。
負けましたわ、わたし(爆)。

それをきっかけに、「モチベーション」について考えることも多くなったの。
モチベーションって、自然にわき上がってくる物なんじゃないかしら?
会社の都合で、無理に個人(社員)にモチベーションをあげようとするなんて、
それこそ非人間的じゃないかしら。

でも、どうしたら、モチベーションってあがるの????



その頃かな、それとももう少し後のことかしら。
本屋で「コーチング」という言葉を見かけることが増えました。
ビジネス本のコーナーにはその言葉が溢れていました。
私は編集という仕事柄、ビジネス上の世の中の「流行」も知ることが必要だったので、
ちらりと「コーチング」というタイトルのついた本をめくってみました。


そして、静かに閉じました。


アレと同じニオイを感じてしまったの。
アレって、そう、アレ。
例の「モチベーションアップ研修」的なアレ。
もっと言ってしまえば、すべてではないが、一部に虫酸が走る程に嫌悪感を抱いてしまう
自己啓発的」な、アレ。


成功、とか、幸せ、とか、なんとかの10の原則、とか、25歳までにやるべきこと、とか、
そんなコトバたちが蠢いている・・・


それ以来、コーチングという言葉、というより概念そのものを、
私は頭の中から消し去ることにしました。


どうやら世の中では「いい感じのもの」としてもてはやされているらしい。
でも、私には無縁なもの。
好きな人が受ければいい。
お金があまっているけど何かに物足りない「エグゼクティブ」様が受ければいい。
否定はしないけれど、私には関係ないし効果もない。
今度またアレ的な「研修」を強制的に受けさせられることがあったら、
その日こそ体調不良で休めるぞ。
生まれつきおへそが曲がって生まれてしまったんだからしょうがない。
少なくとも私の担当記事にはしない、と心に誓って本屋を後にしたのでした。

ちゃんちゃん。今日はここまででおしまいね。

そんなわけで、とにかくモチベーションを強制的にアップさせられるような研修が嫌で、
それとコーチングがなんだか似ているもののような気がしていた訳なのよ。

でね、わたしは考えた訳、20代半ばで次なる道を・・・
そんな研修を受けなくていい道を・・・


バトンタッチで、マロンです。

その後の飼い主はといいますと・・・

もう疲れたので、明日くらいに書かせてください。
疲れてしまったのですにゃん。
飼い主、大変なことになりましたのです。



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