RYOKO's world according to her CATS

生まれ変わったら私の飼い猫になりたい!

自ら放流され独りの時間を過ごした飼い主帰還

こんにちは、ボク、マロンです。
じゃなかった、エコなネコです。
じゃなかった、忠ネコのフリした、マロンです。



しばらくぶりにブログを書く羽目になった理由・・・
それは、気まぐれ飼い主の気まぐれ旅計画に始まりました。

暦は8月に入り、すっかり夏気分になったせいでしょうか。
突然の友人からの誘いに、すっかり乗ってしまいました。

それは、10日間、旅をするということ。


元来旅好きの飼い主。
人生は旅、なんて偉そうな口をたたくような飼い主は、昔は冒険を求めて海外にしょっちゅう旅に
出ていたものですが、

ある日、

あ、どこも同じだ。


と気づいたらしく、しばらく旅することを忘れていたようです。
どこに行っても同じ、だなんて、ネコのボクは旅をしなくても分かります。
自分という存在は、どこにいっても、そう簡単に変わる物ではなく、
どんな状況下においても、その人につきまとうものだということは、旅をしなくても分かるものです。
それでも旅をして、何かを求める。
そして、そのためにお金を払う。
人がいないところ、文化の違う遠いところを求めて、お金を払う。
人間とは、なんてフシギで愚かなのでしょう。


とはいえ、最近、飼い主が旅に出なくなった理由は、それとは別に、
単に、飛行機の中で煙草が吸えないから、という理由だと、飼い主を良く知っているボクは推測。
だって、今回の旅は、飛行機ではなく、新幹線を選んでいたのですから。
そして、瀬戸内というところにある、小さな島々をまわってきたそうです。

帰ってきた飼い主は真っ黒です。
そして、ほてった顔をにこにこさせながら、


「独りになる」って大切ね。

ですって!

実際は、昔の友だちと一緒だったことは知っていますが、まあ飼い主の言う通りにさせておきます。
反論すると、うるさいオンナですから・・・

会社でも、プライベートでも、人間関係の網の中でしか生きていけない人間。
ネコのボクには堪え難き現実ですが、
やはり、人間も、そう感じる時があるらしい。


旅の前に、すべての所用を済ませて、
瀬戸内の小さな廃屋だらけの島を転々とした飼い主は、
独りになるためにいったはずが、やはり少ない島民の方々にお世話になったようです。
どこまでもあつかましい飼い主ですが、
まあ、ボクの面倒をみてくれているので、飼い主の面倒をみてくれるひとが、
遠いところにもいる、ということだけで、飼われているふりをしながら手の内で飼い主を転がしている
ネコのボクとしても、うれいしかぎりです。

なんといっても、帰ってきた後の表情の違いは、ボクの口から言うのもはばかられますが、
なかなかのものです。


以前、コーチUさんから聞いた話で、
コーチングでは、クライアントを『放流』することがある」
と飼い主から聞いたことがあります。

コーチングをしていて、効果があまりでないとき、クライアントが抱えている問題を解決するのに
時間がかかるとき、
コーチはクライアントを放置=放流するそうです。
そうすると、川の流れに逆らって泳ぎ元に戻ってきたクライアントは、
それ以前より、強い存在になっている、と。


コーチUさんがボクの飼い主を「放流」したのかどうかは、定かではありません。
しかし、どうやら飼い主は、自ら、一時、その「放流」をされることを望んだようです。
そして、表情を見る限りにおいては、その効果があったようなのです。


そうです、ボク、マロンは、ずっとブログをさぼっていたわけではありません。
飼い主の「放流」を離れた場所から見守るのに忙しかっただけなのです。

※ひたすら飼い主の帰りを待つ振りをしている不忠犬ネコの像

飼われネコが綴るアラサー女のコーチング体験記とか


10日間、すべてのしがらみからはなれて自由に振る舞い、
そしてまたしがらみの中にもどってきた、飼い主。
そんな飼い主の戻ってきたあとの様相は、もう少々観察してから、
記載させて頂きたいと思う次第なのでありますニャ。

※飼い主が、旅で撮ってきた写真を載せてくれというので、特別許可ということで掲載致します。
 ほんとは、ボクの姿以外は載せないというボクルールがあるのですが、今回限りということで。